一日一善と三膳

一日一善と三膳を通して世界とおれを幸せにする

最初の一撃

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今週のお題「髪型」

 

5月11日木曜日 晴れ。気持ちがいい天気だ。東京で暮らす今、梅雨がなければいいのにと思うが、田舎生まれのおれは、それでは植物が育たないことを知っている。やはり梅雨は必要なのだ。

 

駅で東南アジア系の女性に声をかけられたが、立ち止まることができなかった。一日一善。第7善未遂。なぜ立ち止まることができなかったというと、おれは以前エッフェル塔の下で似たような状況に陥った。前から声をかけて来る女性に耳を傾けた。だが次の瞬間胸元にかけていた1,000円したサングラスを強奪された。エッフェル塔の近くで誰かに声をかけられても、決して立ち止まったりしてはいけない。という注意喚起をした。一日一善。第7善。ごちそうさまでした。

 

話は変わるが、哲学の世界には「最初の一撃」という言葉があるらしい。宇宙全ての運動が機械的な法則性に従うとしても、最初の一撃がない限り、何も動き出さないということを意味のようだ。

 

ブログの世界でも同じことが言える。最初の一撃がなければ、誰にも読んでもらえない。最初の一撃があるまでのブログはほとんど誰にも読まれることはない。このブログの最初の一撃は一体どんな記事になるのだろうか。

 

今日は最初の今週のお題を書いていきたいと思う。

 

好きな髪型やイメチェン話

はてな様は実に素晴らしいお題を提供してくれる。

 

好きな髪型は、カクガリ。イメチェンと言えば、ハタチの時にアフロにしたことがある。別にイメージをチェンジしたくてしたわけじゃなかった。キャンパスにいたかわいい女の子をデートに誘った時のこと。

 

おれ「今度おれとデートしてくれませんか?」

女の子「じゃあアフロにしたら一回デートしてあげる」

おれ「わかった」

 

おれは高圧的な彼女の態度をよそに、翌日アフロにした。が、女の子は結局デートをしてくれなかった。悲しかった。しかもアフロにしたせいで、それまで仲良くしていた女の子からも「もうどこかに行ってほしい」と言われた。悲しみは二重になった。

 

「もうどこかに行ってほしい」という彼女の要望に応えて床屋に行った。おれはアフロにしてからわずか10日で丸坊主に、イメチェンした。そしたらアフロの残骸とでも言うべきか、坊主にラインが入っているような状態になった。(うまく言い表せないからどういう状態か知りたい人は、実際にやってみてほしい)

 

行きつけの床屋のご主人がおれのアフロをバリカンで刈った瞬間に「あっtっ」と声をあげた。

 

ご主人「これライン入るけどいい?」

おれ「ラインですか?いいですよ。おれには失うものは何もありません」

ご主人「了解」

 

床屋から出て、ガラスに映る丸坊主の自分を見て、清々しい気持ちになった。そしておれは家までの道のりを大きな声で「上海ハニー」を歌いながら走って帰った。行き交う人々はおれの方を目を合わせないようにチラ見していた。でもおれは一向に気にしなかった。なぜならそう、おれには失うものは何もなかったからだ。

(執筆時間18分)