一日一善と三膳

一日一善と三膳を通して世界とおれを幸せにする

サムギョプサルを池袋で

Ads by Google

38日木曜日 雨。寒いけど、ダウンジャケットはいらない。

 

昨日仕事帰りに、兄の仕事のちょっとした手伝いに行き、その後二人で食事に行った。

 

池袋駅の東口で待ち合わせた。出会うなり兄が「TAKEOKIKUCHI寄りたいんだけど」と言った。兄はTAKEOKIKUCHIが好きだ。「わかった」

お店に到着すると兄はコートのコーナーに行き「この中から好きなの買っていいぞ」と言ってくれた。SALEになっているとは言え、おれの一月分のお小遣いと並ぶほどの値段のものが多かった。「いや、もう来週から暖かくなるみたいだから、いいよ」と丁重に遠慮させて頂いた。「来年着れば良いよ」と言ってくれたが、結局おれは断った。

 

TAKEOKIKUCHIを出て、仕事をささっと片付けて、二人でサムギョプサルを食べた。おれたち兄弟は仲が良いと思う。

 

友人の中には、小学生の時ゲーム機の取り合いからケンカに発展して、それ以来20年以上兄と会話をしていないと言う友人もいる。

 

兄は35歳を過ぎているが、未だに独身だ。兄はモテる要素を持ってはいるが、モテない男だ。なぜそう思うか?兄の職業はローンもすぐに組めるし、サラリーだって、同年代の中でも頭一つ出ている。だが、サムギョプサル屋の店員さんに対してのいきなりのタメ口が激しい。見ているこちらがハラハラしてしまうくらい上からいく。

 

まだおれが10代だった頃、おれは合コンの幹事をすることになった。約束していたたかしが急用で来れなくなった。たかしも間違いなくモテない男なのだが、その話はまた今度。友だちの多くないおれが代打で呼んだのは、兄だった。33の合コンだった。もう一人おれが呼んでいたゆうたは兄のことを知っていたので、話は早かった。おれと兄は地元の友だちと言う設定にした。二人で話す時、方言が出てしまうからだ。

 

そして無事に合コンは終わった。おれは合コンが終わり、数日経って、特に双方に動きがないことを確認してから相手の幹事の女の子に聞いてみた。「おれの地元の友だちどうだった?」「うん。気さくで楽しい人だったね」「そっか」

 

おれは一体この話をどう終わらせれば良いのだろうか?わからなくなってしまった。

 

兄よ、コートを買ってくれようとしてくれて、ありがとう。ただレストランの店員さんには、もう少し、柔らかい態度で接してくれ。

 

 

スターを頂けたなら歌います。ブックマークを頂けたなら踊ります。読者になって頂けたなら脱ぎます。おれの自己紹介