一日一善と三膳

一日一善と三膳を通して世界とおれを幸せにする

帰省2日目 冬美先生を訪問

Ads by Google

322日木曜日 晴れ。寒い。

 

久しぶりの実家だが、娘の物で溢れていた。ベビーベッドに、座椅子に、歩ける椅子に、嫁と娘と三人で寝る座敷にはエアコンまで設置されていた。風呂場も足元のタイルが滑りにくい素材に変わっていた。有難いことだ。

 

午後、小学5年から中学3年まで通っていた学習塾の冬美先生を訪ねた。約5年間、週に1回だったのだけれど、2時間みっちり漫画を読むか寝ていたことしか記憶にない。にも関わらずあまり怒られた記憶がない。それでも高校受験の2ヶ月前からは毎日通い、無事合格することができた。高校に入学して地元を離れてからも時々連絡をくれたり、食料品を送ってくれる冬美先生に娘を会わせるのも今回の帰省の一つの目的だ。母親に車で冬美先生の家まで嫁と娘と共に送ってもらった。

 

娘を先生の腕に預けたが、重たそうにしていたのですぐに自分の腕に戻した。おれの母親の方を向いて、家の中から畑で収穫した野菜を取ってくると冬美先生が言うので、おれはズカズカと家に上がり込んだ。寒さもあったのだけれど「長居も失礼だから」と言う母親の言葉をどうにかかいくぐって、もう少し、冬美先生に娘を見せたいと言う気持ちから。

 

久しぶりに家に上がって驚いた。もう10年以上も前におれが手紙と一緒に送ったプリクラが、コルクボードに貼られていた。

 

冬美先生にも子どもはいるのだが、まだ孫はいないらしい。「初孫みたいなもんなんだよ」と言っていた。「今度、編み物して送るからね」とも言っていた。

 

有難いことだ。時々、娘の写真を入れてまた手紙でも送ろうと思う。