一日一善と三膳

一日一善と三膳を通して世界とおれを幸せにする

小野真弓さんへ捧ぐ

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『赤い花』を買った。これは貴著へのアンサーセンテンスである。

 

このアンサーセンテンスは小野真弓さんが写真集の中に書いている文章を多分に利用し、書かせて貰っている

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

「大切な人」

何が正しくて

何が間違ってるのか

好きとか

嫌いとか

そんなものすら飛びこえて

つながっているという感覚が

たしかにあるが故に

認めなければいけない

写真の中のあなた

 

 

「涙」

涙もろくなった。

10代、20代は

泣きたいときにも泣けなかったのに。

それは

汚れたからではなく。

キレイになったからだ。

 

 

SEX

ぐるぐる ぐるぐる

とけあって

何かを確認する

異質なものと

とけあう。

虚無感と写真の中のあなたと。

 

 

「金魚」

あなたのなかで泳いでいる

いけるも

いけぬも

あなたしだい。

ーそんな男に

なりたいような、

なりたくないような。

 

 

「告白」

毎日、鼻の下を伸ばして

過ごしているけれど

おれだってけっこう

真面目なこととか考えてるよ

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

この写真集を買う前に、Amazonでレビューを見た。なかなか厳しいレビューが多かったものの、おれは買うことを決意した。そしておれは生まれて初めて写真集を買った。

 

買って良かったと思う。

 

あわよくば、この流れが、もっと広がって欲しいと願う。

小倉優子やほしのあき、優香。その昔グラビアアイドルとして活躍した女性たちの間で。

 

小野真弓さんはこの写真集の中で書いている。

 

”この歳のあたしが

こんなふうにカメラの前に立てば

「劣化した」とか

「こんな小野真弓を見たくない」って

きっと言われちゃうんだろうなぁ

 

それでも 今、あたしは前に出る。”

 

と。

”きっと言われちゃうんだろうなぁ”の後の行間と、

”それでも 今”の間の一文字分のスペースにおれは彼女のただならぬ決意を読み取った。

 

 

 

歳を重ねた彼女たちの需要なんてどこにあるんだ?

 

需要は ここにある。