一日一善と三膳

一日一善と三膳を通して世界とおれを幸せにする

伊達巻きは、スイーツ枠なのか否か

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840分に義父母が車で迎えに来てくれた。義姉夫婦は後から電車で来るとのこと。12時ちょうどに義姉夫婦も無事に到着して、7人で新年を祝った。

 

初詣の話があがった。おれの家では初詣の習慣がなかった。それに気がついたのは、19歳の時だった。当時仲良くしていた、友奈ちゃんが、初詣に行こと誘ってくれた。そして友奈ちゃんの提案のまま、明治神宮に行った。

 

人の多さにおれは腰が抜けそうになった。そして、入り口からわずか50m進んだところで、友奈ちゃんに帰ろうと言った。友奈ちゃんも納得したみたいだった。それから二人で少しだけ、原宿の街をぶらぶらして、友奈ちゃんの家に行き、友奈ちゃんの作ってくれた味噌仕立てのお雑煮を食べた。友奈ちゃんの出身地はどこだか知らなかったのだけれど、そのお雑煮を見て、多分友奈ちゃんは四国の出身なんだろうなと思ったことを覚えている。

 

その時、なぜおれにそんな知識があったのかはわからないけれど、確かにそう思ったことを覚えている。

 

あれから10年以上が経った。友奈ちゃんはもしかしたら、今頃、四国の実家に戻っているかもしれない。そして、子どものために、味噌仕立てのお雑煮を作ってあげているのかもしれないなと思った。とにかく友奈ちゃんの幸せを祈る。

 

 

義母「二人で初詣にでもいって来なさいよ」

義姉夫婦が到着するまでの時間に義母がおれと嫁を見ながら行ってきた。

 

嫁「そうだね。あ、でも初詣に行く習慣ないんだよね?」

おれ「そうだね」

義母「え?何それ?どういうことよ」

おれはうんざりした。義母のまくしたてるような口調と、エアコンの設定温度に。部屋の中が寒かったのだ。おれはパーカーを着て行ったのだけれど、義実家についてもずっとそれを着たままだった。

 

おれ「初詣に行く習慣がないんですよ」

義母「え?そんな人いるの?」

おれ「いますよ。でも今日は散歩がてら行ってきます」

おれはそれ以上会話をするのが面倒だったので、嫁と初詣に行くことにした。

 

外に出て驚いたのは、家の中よりも陽が当たる場所が暖かかったことだ。おれは日陰を避けるように歩いて、10分ほどで最寄りの神社に辿り着いた。あの日の明治神宮の参拝客の1万分の1程度の人々しかいなかったので、すぐに参拝できた。売店で100円の甘酒を買った。嫁は授乳しているので、買わずにおれの買った甘酒を一口だけ飲んだ。そして、嫁はおみくじを引いて小吉だったことについてぶつくさと言っていた。それを聞いて、おれはふと家の中が寒いことを嫁に伝えた。

 

おれ「家の中寒いよ。あれだと娘が風邪引くよ」

嫁「確かにさっき授乳してる時、鼻水出てた」

おれ「いや、それやばいじゃん。もっと暖かくしよう」

嫁「そうだね」

 

義実家に戻って、おれは早速、義母には黙ったままエアコンの温度を20度から23度に上げた。

 

そして間も無く、義姉夫婦が到着した。

それから食卓に、寿司、春巻き、サラダ、ハム、伊達巻きが並んだ。

 

おれ「伊達巻きって言うのはスイーツ枠なんですかね?」

だがしかし、その発言についての返答は誰からもなかった。誰か教えてください。伊達巻きの立ち位置を。

 

 

12日火曜日 晴れ。

今朝の体重77.3kg

朝 甘酒

昼 寿司、春巻き、サラダ、ハム、伊達巻き

夜 ごはん、味噌汁、昼の残りの焼いたハム

 

一日三膳。ごちそうさまでした。今日は見事に写真を取り忘れてしまった。

 

 

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