一日一善と三膳

一日一善と三膳を通して世界とおれを幸せにする

娘に会えなくて、さみしい

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今日の晩ご飯

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これが今日の晩ご飯と言うことは、おれはまた、図らずも”束の間の独身”になってしまった。

 

週末に嫁が娘と共に実家に帰った。嫁とケンカをした訳ではない。あまりにも大変そうだったので、おれが帰るように勧めた。にも関わらず、嫁が帰ると言い出した時には、納得できなかった。

 

自分でも、これほどまでに支離滅裂な反応がよくできるなと、驚きながら。

 

土曜日の昼13時頃に義父母が車で迎えに来てくれた。なのに、おれは11時から13時まで昼寝をしてしまった。眠ってしまったおれが悪い。でもさ、嫁よ、何故おれを起こさないんだ。

 

嫁はことあるごとにおれを起こさない。いや、だから眠っているおれが悪いんだけど。それにしても、もう嫌がらせなんじゃないかと言うくらい、嫁は、おれを、起こさない。

 

今回も、嫌がらせだと思って腹が立ったけども、腹を立てている暇があるなら、娘を抱っこしておきたくて、義父母に連れて行かれる間際の5分、おれは娘を執拗に抱っこした。そして幾度となく、おれは自分の顔面を娘の頬にこすりつけた。

 

そして、嫁と娘がいなくなり、土曜の昼からおれは家で一人きりになった。

 

家の近くのホームセンターにソファでも見に行こうかと思い、玄関に立つと、そこにはベビーカーが残されていた。一瞬、ベビーカーを押して、ホームセンターまで行こうかと、頭をよぎったが、空のベビーカーを押している自分の姿を想像してみたら、狂気しか感じられなかったので、ベビーカーは玄関に置いたままホームセンターに行った。

 

日曜日は昼過ぎまで眠り、晩ご飯にチキン南蛮弁当を買いに出かけただけで、一日が終わった。

 

今朝は5時に目が覚めるも、ベッドから出る気力が湧かずに、結局7時までベッドの中でうとうとし続けた。月初じゃなければ、確実に休んでいたと思う。

 

そしてさっき帰って来た。今日もチキン南蛮弁当だ。もうあの店では、おれはチキン南蛮野郎という名で通っているはずだ。あそこの店で、チキン南蛮弁当以外買ったことがないのだから。

 

そして、今から洗濯物をしようと思った時に、娘のおくるみが洗濯カゴの中に入っていることに気がついた。そして、嗅いだ。ああ、嗅いだ。おれは、嗅いだ。そして洗濯物をするのを、明日に見送った。

 

 

 

おれと嫁は、父と母とは違う。

でも、おれは、父と母を見て育ってきた。だから夫婦というものがどんなものなのか、父と母の例しか知らない。

 

でも最近になってやっと、その夫婦像が、嫁(おれたち夫婦)には通用しないということが、理解できてきた気がする。

 

おれの父は仕事の話を家ではしない。弱音も愚痴も言わずに、ただひたすらに働き続けておれたちを育ててくれた。

母は、父の帰りどんなに遅くなっても、文句一つ言わずに、ただひらすらに家のことをしっかりとし続けて、おれたちを育ててくれた。

 

おれはそういう家庭で育った。だが、嫁は、全く違う環境で育った。

 

おれは、仕事の話を家ではしない。弱音も愚痴も言わずに、ただひたすらに働き続けている。そして嫁は、おれの帰りが遅くなると、問答無用で不機嫌になる。

 

おれは考えた。嫁に仕事の話をしようと。そして、嫁が義実家に帰る前日の金曜日の夜に、自分の仕事のスケジュール表を嫁に初めて見せた。

 

嫁の反応は薄かった。

スケジュールに碌に目も向けずに「大変なんだね」と言った。

 

おれは、自分の中にある夫婦像を、今一度、そう今一度、いや今一度、ぶち壊す必要があるのだろう。

 

スクラップアンドビルド。上等だ。

 

 

102日月曜日 曇りのち雨。

 

エレベーターに乗り込もうとするサラリーマンのおじさんを、サラリーマンのおじさんであるおれが、開けて待っといてあげた。一日一善。第78善。ごちそうさまでした。

 

今朝の体重すら計る気にならない

朝 なし

昼 きつねうどんとメンチカツバーガー

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夜 チキン南蛮弁当

 

一日三膳。ごちそうさまでした。

(執筆時間34分)

 

 

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