白い足の女の子
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「電車で隣に座ったおっさんの口からうんこの臭いがする」
と言うLINEが友だちから届いた。
すると隣に座っていた酔っ払ったおっさんが「ごめんね」と言ってきた。どうやらおっさんはおれのスマホをシュルダーハッキングした上、自分のことだと勘違いしたらしい。
「あなたはうんこくさいんじゃなくて、酒臭いんだよ」
とは言わずに
「これは友だちが送ってきた文面です。彼の隣にこう言う人が座っているらしいです」
と言うと「ああ、そうか、なら良かった。ごめんごめん」
おっさんは結局謝っていた。そらそうだ、シュルダーハッキングしてるもの。ショルダーハッキング恐るべし。おれの脇の甘さも恐るべし。ショルダーハッキングには気をつけたい。おれの隣に座ったおっさんは謝ってきたけど、タチの悪いおっさんだと因縁つけられるかもしれない。
スマホと言えば、昨日のこのブログを書き終えて、紗織のことを思い出した。
紗織は歩くのが異常なまでに早い女の子だった。後にも先にもおれは紗織ほど早く歩く女の子を知らない。おれは紗織の歩く速さについていくのに必死だった。
紗織の足は長かった。そして白かった。
やっと紗織の家に入ると、家の中も真っ白で統一されていた。グレイのパーカーにジェラートピケのショートパンツに着替えると、部屋の白さと足の白さが重なって、紗織の足が無いように見えた。おれは幽霊みたいだと思った。
おれは怖くなって紗織の足が本当にあるのかを確かめる必要があった。そして紗織の足に触れた。足はあったものの、恐ろしく冷たかった。
おれ「足、冷たいね」
紗織「冷え性なの」
おれ「うん」
紗織「温めてもらってもいい?」
おれ「お風呂に入った方が良いと思う」
紗織「そう言うとこ嫌い」
そして間も無く、紗織は幽霊のようにおれの前からいなくなってしまった。
9月8日金曜日 晴れ。
朝 ドトールAモーニング
昼 クリームパン、きつねうどん
夜 ほっともっとチキン南蛮弁当大盛り、パスタサラダ、キムチ
一日三膳。ごちそうさまでした。夜ご飯は昨日と全く同じだ。ほっともっとのチキン南蛮おいしい。
(執筆時間38分)
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