一日一善と三膳

一日一善と三膳を通して世界とおれを幸せにする

手紙を送ろうと思う

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2月8日木曜日 晴れ。早起きできた。木曜日だからだろう。月曜日だったら多分早起きはできていなかった気がする。それでも以前営業の仕事をしていた時に比べれば、会社に行くこと自体は苦にならなくなった。あの時のことを時々思い出しながら今の状況に満足しながら暮らしていこうと思う。

 

今日も書きたいことを書いていく。

 

おれとデニーロはだだっ広い体育館にいた。バレーボールをデニーロが打った。おれはそのバレーボールを弾き返した。周りのみんなは何かを喋っている。だがおれには何を喋っているのか理解ができない。彼らが話していた言葉はおれの慣れ親しんだ言葉とは違うものだった。おれはとりあえずバレーボールを打ち返すことだけに集中し、言葉を発しなかった。デニーロも言葉を発しなかった。

 

その内に誰かが言った。
「everything is gonna be alright!!」
ああ、みんなは英語を喋っているんだな。と思った。

 

それから耳をすませてみると、おれが中学生の時から教わった英単語が連発していた。だがその単語達の発射される速さに理解が追いつかなかった。それでもおれはずっとみんなの会話に聞き耳を立てていた。30分ほどしてバレーボールも終わった。その間ずっとおれはバレーボールを打ち返してはいたものの、体力よりも耳と頭の方が明らかに疲れていた。

 

翌日から授業が始まった。世界各地から集まった生徒の数は約20人いた。英語のクラスでおれとデニーロは同じクラスになった。おれとデニーロのいるクラスはあまり英会話が得意ではない人間が集められたクラスだった。でもその中でもおれとデニーロはみんなより更に一枚上手で英会話ができなかった。

 

英語のクラスが終わると、おれとデニーロは最後に揃って教室を出た。それからおれとデニーロは学校を出ていくまでの約10ヶ月の間、ほとんどの時間を一緒に過ごした。

 

入寮から5ヶ月が過ぎた頃、寮の部屋替えが実施される時、ルームメイトは自由に決めて良いということになったので、おれとデニーロは同じ部屋を希望した。クリスマス休暇もデニーロと一緒に東欧を回った。デニーロが生まれて初めて雪を見たという瞬間にもおれは居合わせた。

 

そう言えば、今月末はデニーロの誕生日だ。おれは手紙を書こうと思う。昨日のトレーナーを着て、娘を脇に抱いた状態の写真も添えて。

 

今でも時々インターネットを使って、デニーロとはメッセージをやりとりしたり、電話をしたりすることもあるのだけれど、年に一度くらいは手紙を出そうと思う。

 

郵便局に行って聞いてみたら、デニーロの住む地域に手紙が届く確率は約80%らしい。

 

帰り際に一緒にエレベーターに乗ったおばさんの行き先を聞いてボタンを押してあげた。一日一善。第101善。ごちそうさまでした。

 

昨晩の体重77.1kg
朝 6本100円のチョコチップパン
昼 納豆巻き
夜 なし

一日三膳。ごちそうさまでした。


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