一日一善と三膳

一日一善と三膳を通して世界とおれを幸せにする

周りの人に給与を聞きまくっていたら、権藤さんから電話がかかってきた

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おれは今、家を買おうと考えている。そうなるとどうしてもローンを組まなければならない。そしたら自分が何歳の時に年収がどれぐらいになるのか、知る必要がある。だがおれの勤めている会社では、給与モデル、が公開されていない。

 

それは困ったと言うことで、上司に面と向かって聞いてみたものの、誰も教えてくれない。そこでおれは聴き方を工夫した。「○○さんが□□だった時って、大体どれくらい貰ってました?」□□には、その人の現在の役職の一つ前の役職が入る。この聴き方をすると大体答えてくれる。

 

だが、このやり方ではサンプルが少なすぎてあまり参考にならない。

そんなことを思って暮らしていたら、人事の権藤さんから電話が鳴った。「権藤です。エクセルの表の作り方がよく分からないから、教えてくれませんか?」おれの仕事の範疇ではないが、頼ってくれている人の申し出を断るようなことはしたくない。と思い、引き受けた。

 

権藤さんがそのエクセルデータをメール添付で送ってきた。内容を見てみると、全社員の年代別の平均給与のデータだった。おれが欲しかったものだった。権藤さんはおれを会議室に呼んで、エクセルの表計算の仕方を熱心に学んだ。おれは全社員の年代別の平均給与を熱心に学んだ。

 

権藤さんは言った。「今我が社ではいわゆる給与モデルを公開していません。我が社は30歳になるまではあまり給料が上がらないんです。でもそれだと、若い子たちは将来を悲観して辞めて行ってしまうんです。30歳になる直前くらいに。それは無理もないことです」

 

我が社、という言葉に気を取られて内容を逃しそうになったがなんとか聞き取った。そしておれは権藤さんにローンの件を話した。権藤さんは、そうですよね。と同意してくれた。でもあれから半年が経つが未だにそのデータは社内に公表されていない。権藤さんの想いはどこかで揉み消されてしまったのだろうか。

 

それとも、もしかしたら、我が社では、こう言う形で給与モデルを公開しているのだろうか?おれがやたらと上司や周りの人たちに給与を聴きまくっていたことがどこからか伝わって、そこで権藤さんが動いたのかもしれない。とにかく、給与モデルを知ることができたので、これで家を買う算段をつけようと思う。とりあえず、自分の評価が平均以下にならないように気をつけながら。

 

118日水曜日 曇り時々雨。

 

今朝の体重76.6kg

朝 塩鯖おしんこ定食、牛小鉢

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昼 鶏づくしセット

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夜 ごはん、鶏のトマトソース煮、じゃがいもきんぴら、ポテトサラダ

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一日三膳。ごちそうさまでした。

(執筆時間52分)

 

 

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