一日一善と三膳

一日一善と三膳を通して世界とおれを幸せにする

寝ている人の起こし方の重要性

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5時前。娘が泣いているのが聞こえる。おれはベッドから抜け出して、娘を抱き上げる。そしてオムツを替える。抱き上げている間は泣き止むのだけれど、オムツを替えるためにマットの上に置いた瞬間にまた泣き始める。どうやら娘の背中には、おれには見えないセンサーが付いている。

 

娘の顔の上にオムツを置くと、泣き止む。その間に服のボタンを外してあげる。赤ちゃんの服のそれが、ファスナーじゃなくて良かったと思う。ファスナーだったらおれはきっと毎朝茜ちゃんのことを思い出してしまっていただろう。

 

ボタンを外し終えて、娘の顔の上に乗せていたオムツを取ろうとするが、娘はすでにオムツを口に入れている。なんとか取り上げるとまた泣き始めるが、しているオムツを外してあげると大人しくなる。そしてオムツを取り替えてあげるとニコニコと笑う。

 

汚れちまったオムツをくるくると丸めて、娘を再び抱き上げて、トイレに置いているオムツ専用のゴミ箱に捨てる。

 

それから娘を抱いたままソファに座ってしばらくゆらゆらしてあげる。真っ暗な部屋の中で娘は目を開け、首を左右に動かしている。娘の名前を呼ぼうとするが、自分の口臭のせいで朝から不愉快な気分になってしまうので、やめる。それから娘を抱き上げて、洗面所に行き、口を3回ほどゆすぐ。その後初めて娘に話かける。

 

生後7ヶ月を迎えようとしている娘だが、まだ自分の名前を認識できていないようだ。だけど、特に話したいこともないので、とりあえず何度も娘の名前を色んなトーンで呼ぶ。

 

30分が過ぎる頃、抱き上げているのにもかかわらず、娘は泣き始める。授乳の合図だ。おれは嫁を起こす。肩にそっと手を乗せて5秒間置いてから「お腹が空いたみたいだよ」と静かに語りかける。

 

眠っている人の起こし方で、起こす側の人の人生は左右されるとおれは10代の頃から思っている。

 

眠っている人を起こすのが下手な人は、何事もうまくいかない人生を送り、

眠っている人を起こすのが上手な人は、何事もうまくいく人生を送るのだ。

 

 

だが、嫁と結婚し、上に書いたことだけでは足りないのだと気づかされた。

 

 

とある休日。まだ娘が生まれる前の話だ。

おれ「1時間だけ寝たいから、1時間後にもし起きてなかったら起こしてください」

目が覚めた時には日が暮れていた。おれはどうやら4時間以上眠ってしまったようだ。

なぜ起こしてくれなかったのかと、嫁に問うと、何度も起こしたよ、と言われた。

 

眠っている人を起こすことができない人、そういう人もいる。

勝手に眠り続けた自分のことは棚に上げ、起こすことができなかった人を責める人、そういう人もいる。

 

 

 

315日木曜日 曇り。朝と夜は肌寒いが、昼は暖かい。

 

電車で目の前に疲れた表情のおっさんが立っていたので、おれは座っていた席を立ち、隣の車両に移動した。一日一善。第113善。ごちそうさまでした。

もしかしたら疲れた表情だと思ったのは、おれだけで、あの人は元々そういう表情なのかもれないと、後から思った。

 

電車で席を譲る話でよく聞くのが、お年寄りに席を譲ろうとしたら「老人扱いしないで!」とか言われる。だから下手に席も譲れない、という話。おれはこの話の解決策を知っている。”席を譲ろうとせず、黙ってその席から立ち去れば良い”それだけだ。その後、その席に疲れた表情のおっさんや老人が座るか座らないか、そんなことは放っておけば良いと思う。

 

昨晩の体重 最近体重計に乗っていない。今晩は乗ろうと思う。

朝 6100円のチョコクリームパン

昼 カツ丼と冷たい蕎麦のセット

夜 ごはんと油淋鶏風のおかず

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一日三膳。ごちそうさまでした。

 

 

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